想像できない美味しさ!?「ダンジョン飯」がおもしろい!

今さらながら、マンガ「ダンジョン飯」を読みました。

このマンガがすごい!2016」で1位を獲得している作品ではありますが、今までなんとなく読む機会がなかったんですよね。

 

さてこの「ダンジョン飯」ですけど、いわゆるモンスターを食料として現地調達しながらダンジョン探索をする、という冒険ファンタジーです。

まあ、冒険というよりモンスターを食べることのほうにスポットが当てられているので、ある種の料理マンガとも言えなくはないかもしれません。

 

冒険マンガとしてみたときは、定番とも言えるドワーフ、エルフなどの様々な種族や、スライム、ドラゴンなどのモンスターが登場し、良く言えば王道、悪く言えばよくあるマンガと捉えることもできます。

世界観も従来のそういったものを踏襲しているので、ドラゴンクエストなどに慣れ親しんできたボクたちには読みやすく感じられると思います。

逆に言うと、あんまり目新しさってないんですよね。

 

これだけだと、いまいちパッとしないマンガに思えてしまいますが、ここに料理マンガとしての側面をプラスすると、ものすごい化学変化を起こしてしまっています。

古くは「魔界塔士SaGa」、比較的最近だと「モンスターハンター」でモンスターの肉を食べてパワーアップなどする描写がありますが、ビジュアル的にはいわゆるマンガ肉です。

牛や鶏など、一般的に食されている食べ物から離れられていないんですね。

ところがこの「ダンジョン飯」、スライムやミミック、動く鎧までも調理して食べてしまい、そのレシピまで掲載されています。

もちろん、それぞれに味や食感といった設定もちゃんと考えられています。

惜しむらくは、それらがまったく想像できないこと。

詳しいレシピが書かれていても、そもそも存在していないものはコチラの世界では食べることができません。

その想像の余地がまた面白いんですけど。

 

現時点で、5巻まで発売されています。

ストーリー的にもこの5巻で一区切りしていますので、読み始めるにはちょうどいいタイミングかと思います。

 

というわけで、この「ダンジョン飯」、料理マンガは好きだけど既存の料理マンガには飽きてしまった、ちょっと変わった料理マンガが読みたい、という人に特にオススメです。

もちろん、ファンタジー好きな人にもオススメできますよ。

ダンジョン飯 5巻 (ハルタコミックス)

ダンジョン飯 5巻 (ハルタコミックス)