「関白宣言」が本当にいい曲だったという話
カーラジオから流れてきた「関白宣言」。
二階堂和美さん、という方がカバーしたものでした。
さだまさしさんの原曲は知っていたんですけれど、くっそ亭主関白な歌詞だし、あんまりいい曲だと思ってなかったんですよね。
俺より先に寝てはいけない
俺より後に起きてもいけない
めしは上手く作れ いつもきれいでいろ
奥さんに対してこんなこと言う曲なんて発表したら、このご時勢だと確実に炎上しますからね。
いったい何様なんだよ、って。
と、そんな認識だったんですけど、聴いてるとすごくいいことも言っているんです。
幸福は二人で育てるもので
どちらかが苦労してつくろうものではないはず
お前のおかげでいい人生だったと
俺が言うから 必ず言うから
忘れてくれるな 俺の愛する女は
愛する女は 生涯お前ひとり
そんな場面を想像しながら聴いてたら、不覚にも涙してしまいました。
「関白宣言」。
昔ながらの男尊女卑を押し付ける歌と捉えることもできてしまいますが、本当に愛する女性に対してほんの少しのわがままを聞いてほしいんだ、というあまりにも不器用なラブソングだったのかもしれないと、ボクには思えました。
何十年も歌い継がれている曲は、やはり名曲たりえる理由があるんだな、とそんなことを今更ながら再認識することができました。